2000-2002年
僕はロンドンで働いていました。
革のバッグを作って、日本に売りたい。
そういった望みを持ったインド系イギリス人、ジャス・センビ氏とともにブランドを立ち上げました。
Jas-M.B
勢いそのままに、パリコレクションに挑戦!
出店3度目にして世界のセレクトショップやデパートのバイヤーさんたちの目に留まり、ブランド立ち上げから半年で店頭に並ぶまでにたどり着きました。
その当時、トゥモローランドのヘッドバイヤーとして活躍していました佐々木みみおさん。
18年の時を経て、こういった形でコメントをいただけるとは、非常に嬉しいタイミングでした。
オファーを快く承諾していただき、コシガタリにて今までの彼の経験、そして今のお仕事のこと、時代の流れから未来のファッションのお話をしていただきました。
現在はファッションの世界からは少し距離を置き、ショップやブランド、人や物のコンサルティングをされている、みみおさん。
当時から彼のファッション業界への考え方には興味があり、お話をさせていただくたびにドキドキワクワクしていたことを思い出しました。
今の時代非常に厳しい環境にあるファッション。
ファストファッションの原点、ユニクロが出てきたとき、この業界は変化しました。
1950年代から始まった洋服のムーブメントのお話しから、その時代背景などのお話し。
とってもためになりました。
「ハマトラ」「アイビー」「カラス族」「タケノコ族」「渋カジ」「ボディコン」。時代を反映するファッションのワードの数々。
どれを聞いても聞き覚えがある言葉ということは、僕たちは流行を追って動いていたんだなと改めて認識。
今でもファッション(流行)を追い続けることは必要な情報収集だと思っています。
有り難いことにコシガタリというイベントには幅広い年齢層のゲストさんが来ていただけるので、皆さん「あったあった!そんな時代。」とうなずくことが多く、ファッションの大切さを感じます。
今の不動産業界も間違いなくセンスが問われる時代に入っています。
みみおさんが言っていた「物質文化から精神文化への変化」の話はすべての業界にリンクするワードです。
不動産業界での僕の大家さんという立場から言えば、「家を貸す」から「楽しい生活を提案する」に変化しているのではないかと、思っています。
ファッションの世界で仕事を始めた僕。
2010年の頃に思ったこと。「確実にモノの消費が減っている。」
もうそのころから「精神文化」は始まっていたのかもしれません。
今回の話題に関心をもって、ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
これから1年1年、時代の変化を先読みする力が大切になります。
ファッション(流行)を追い続けることでカルチャー(文化)が創りあげられる。
これは好きか嫌いかではなく、皆さんが追い続けるものなのかもしれませんね。
改めて、Mimioさん。ありがとうございました。
株式会社ビヨンドワークス 代表取締役 佐々木康裕 Yasuhiro Sasaki
1961年生まれ。1985年、株式会社トゥモローランド入社、26年に渡って在籍する。その間、営業、営業企画、生産管理、ブランドマーチャンダイザーなど、多岐分野で経験を積む。メンズ事業部創設、事業部長として営業、生産、販売促進、店舗運営の統括指揮。販売促進部部長として会社全体の販促、イベントのプロデュースなども行う。その後社長室長として新規事業の開発も指揮。丸の内店、渋谷店、Land of Tomorrowなど新業態のプロデュースも手掛ける。多くの海外訪問を通し異文化に触れることで審美眼を磨くとともに、さまざまな視点からのマーケティング分析に厚い信頼を得る。
2011年、株式会社ドゥーブルアッシュ創業、代表取締役に就任。海外のライフスタイル雑貨、香水、スキンケアブランドの輸入総代理店として活動を始める。またあわせて海外ブランドの開発、輸入代行業務も行う。
2012年、東京青山にライフスタイルコンセプトショップ「エルムタージュ(Heroomtage)」をオープン。そのコンセプト、品揃えのユニークさから多くのメディアで取り上げられる。
2014年、Heroomtage 青山店が世界最大のライフスタイル展示会「Maison & Objet ソサエティー」によって、Found MUJI などとともに世界の注目ショップ(2013年下期)16店に日本から選出され、パリで講演を行う。
同年、株式会社ビヨンドワークス設立、代表取締役に就任。
2017年4月、東京銀座に出来たG6内SIXIEME GINZAをディレクションし成功を収める。
いままでの経験やネットワークをベースに、ブランド、ショップの企画立案から立ち上げ、運営まで幅広いコンサルティングを展開している。