今回のイタリア出張での出会いの一つ。

とても嬉しい出会いでしたのでここで紹介します。

溝ノ口にございますスリランカレストランKING LIONのマスター・アミラさんからのご紹介でミラノでスリランカレストランを複数経営しているオーナー・マヒンダさんをご紹介頂きました。

ミラノに到着後すぐお会いしお話しさせて頂きましたところ、奥様がミラノで長くお仕事をされているデザイナーさんをご存知だというお話に。

せっかくなのでこの機会に!!という事で「紹介してください!」

アトリエ兼ショップにお邪魔しました。

STEPHAN JANSON

ミラノでコレクションを始めたフランス人デザイナーの彼。

元KENZOのアシスタントという経歴を持つ彼のコレクションは言われて納得!

カラフルなカラーリングと独特なテキスタイル。ドレッシーなスタイルは正にそのソース、マインドを受け継ぐコレクションでした。

生地のコンポジションもこれまた圧巻!!

オリジナルのファブリックを使い、彼らしい世界観を創り上げていました。

タイミングよく彼自身がアトリエにて作業中との事で少しだけお話しさせて頂く時間を。

フランス人でありながらイタリアでしている彼だけあり、気さくで楽しい方です。

ファッションとビジネスは遠い存在。ひとりひとりのファッションを形にする仕事が好きかな。

「ミラノの女性はいつでもおしゃれを気にする。以前は量産体制を取ってコレクションを多くのブティックやセレクトショップに卸していた。たくさん売れて喜んでいた時期もあったけど、なかなかビジネスとしてビルドアップしていく事は難しかった。生産して納品してもお金にならない事も正直たくさん経験したよ。ファッションはやはりビジネスとしてもファッション(はやりもの)なんだよね。だからこの場所をオフィスからショップという形に変えてお店に足を運んでくれるお客様に一点一点大切に作る体制を整えた。デザイナーでもあり作り手でもある僕にはこの形がマッチしてるね。直接お話しして、生地やデザインの説明をして少しリモデルしてあげて。その人その人に合わせたコレクションを作り上げる方が僕には向いているみたいだね。今の方が落ち着いてじっくり仕事ができている。量産とは違って大変な部分も多々あるけど、いつもワクワクして仕事ができているよ。」

彼自身のやり方には父も共感!!

パターンナーとして生きてきた父はまさに職人。彼自身も量産体制を目指しコレクションを作り上げた事もあったがうまくはいかず、現在もオーダーやセミオーダーを続けています。

オーダメイド、つまりオートクチュールは生地が命!

いい生地を触ったお客様がこれを着たい。と思ってくれて初めて洋服作りがスタートします。

この日も父はステファンの生地に興味津々。「いい生地使ってんな〜〜〜・・・・。」

すると、「お父さん好きでしょう。こういう生地。」と。

「良かったら余った生地でよければお譲りしますよ。僕も少量で作れる生地屋さんを知っているから、もしオリジナルの生地が作りたかったら紹介するよ。KENZO時代に日本人の作り手と働いていたから日本人の職人さんやファッションに関わる人達の気持ちは少しは分かるんだ。次、着たときにでももっと色々お話ししましょう。」

父は感動していました。次回の渡航の際には一度アテンドしてもらいましょう。

人のご縁ってすばらしいですよね。

ビジネスとして商品や生地を仕入れる事を死に来るのですが、こういった機会にいろいろな海外で活躍される方とお話ししていろいろなマインドやコンディションを知る事は大事な事。

次回は日本食をお土産にもっとおしゃべりしたいな〜〜。そう感じた時間でした。

父も元気頂けたようでよかったです。

 

ステファン・ジャンソン
http://www.stephanjanson.com/