とにかく昨日は興奮する一日を過ごさせていただきました。
エキサイティングだったので思ったことをそのまま文章にします!
大学の同級生とひょんなタイミングで再会することになりました。
「ふすまの仕事」をしているということはうすうす知ってはいたものの。
まさかこんな繋がりで、今僕がやっていることとマッチするとは夢にも思いませんでした。
ある日のFacebookで「夏水組さんのタブロイドマガジンに、ふすま紙の印刷工場の取材で、ウチの会社を記事にしていただきました。代官山の Decor Tokyoさんで絶賛配布中です。」
とのコメントが。夏水組といえばお知り合いの坂田夏水さん率いるリフォーム会社でございます。
以前からこのテイストが好きで参考にさせていただいていました。
その夏水組と大学の友人・大場くんの大場紙工さんがコラボしたなんて!!
えぇぇぇぇ~~~~っ。ビックリでした。
すぐに大宮にございます大場くんのお父さんが社長を務める工場に足を運ぶべくアポを
そして昨日。行って参りました。
想像通りそこは「THE工場」。古くから使われている機械がド======ンッとお出迎えしてくれました。
ドイツMIEHLE社製のまさにビンテージマシーン。この機械はふすま紙のプリントのベースを作るモノで4色分のプリントが一気に出来るそうです。この機械を使用してできあがったプリントに、さらなる作業を加えます。
デザインに陰影や深さを出すため吹き付け塗装や粉降り作業などを人の手によって行うそうです。
非常に手間暇掛けた職人技が一枚のふすま紙を創り出す事を初めて見て、ものすごさを感じましたね。
和室の可能性を多くの人たちに理解していただきたい。
しかし!残念なことに現在の時代の中でふすま紙を使用する現場は減少しています。
家を購入した際に和室を作る家庭、賃貸住宅などで和室を選ぶひとは、減ってきている。これは事実です。
「純和風」なモノをお部屋に必要としない。そんな世代が今なのでしょう。
そのあおりを受け、この業界も衰退している現実だそうです。
昔は室内の装飾でオシャレをするのはふすまぐらいしかなかった。
品のある家、層でない家はふすま紙の絵や質で判断していたとも言われています。
確かに今はそういった時代ではないですね。
そんな中、新しいチャレンジをしているのが先にお話ししました夏水組さんのような新しい感覚とアイデアを持った方々でございます。
こちらが現在の考え方からデザインされたふすま紙です。
https://material-interior.com/item/115754060
大胆かつリアルな鶴のデザイン。ボタニカル柄のテキスタイルとも上手くマッチして素直に「おしゃれ!」といえるふすま紙になっております。
伝統的な水墨画を使用したふすま紙を何十年も創り続けている方々からすると邪道なデザインなのかもしれませんが、今の時代にはこういった斬新なデザインが必要なのだと思います。
さらに。
http://item.rakuten.co.jp/kabegamiyahonpo/rkfg-nt-fusuma
こちらもとても可愛らしいテキスタイルデザインになっています。
とても時代に合ったデザインでございます。
伝統技術と新しいアイデアのコラボレーションで質の高い正しいアイテムを手にしたい。
僕自身「和室が好き」なほうです。畳のお部屋は健康にも生活環境にもとても良いものです。
私が賃貸業界で情報交換をしている中で、「和室はださい」「和室があるとお部屋が決まらない」
そんな意見も耳にします。
しかし、僕は「和室の固定概念を取っ払って、新しいタイプの和室のイメージをかっこよく突くってあげれば畳の部屋だとしてもオシャレに使ってくれると思います。」と返します。
過去にも和室の壁をカラフルに塗ったりや、畳の上の可愛らしいマットを引いたり、洋風な雑貨を飾ったり。
「畳」ではなく「TATAMI」な感覚でお部屋を突くって喜ばれたケースもございます。
ふすまにしてもカラーの紙を貼っていただいたり、塗ってみたりといろいろな方法で今風にチェンジできると思います。
このようなおしゃれなふすま紙が市場に出てくると「和室でオシャレにしてみようかな。」とか「畳の部屋イイでしょう!」という人たちも増えてくる気がしますよね。
伝統技術+創造性が融合したとき。それはものすごく強いビジネスチャンスが訪れます。
僕の中でココロに残る考え方の一つにこういったモノがあります。
「伝統や歴史は新しいことをずっと続けて、繰り返してできあがるモノで守り続けるためには攻め続けなければいけない。常識を覆して非常識を新しい常識に変えてこそ伝統を守り歴史がつながっていく。」
古き能の世界の考え方ですが、僕はこれは正しいと思っています。
新しい考え方に否定的、消極的になるのは何をやっても一緒だと思います。
新しいことをやり始めるとき、周りの人には評価基準がないのでなかなか「いいね~~~っ。」と言えないだけなのではないでしょうか。
その人の固定概念にはないだけの、簡単な話だったりするのではないでしょうか。
実はあきらめずにその「新しいこと」を続けていると何時の間にか否定はなくなり、何時の時からか「これはいいと思っていたんだよ。」みたいな意見がちょこちょこ出てくるものですよね。
そんなメカニズムが分かっていると、新しい事へのスタートが簡単に切れるのではないでしょうか。
夜はお酒を交えてまたまた熱いトークをしてしまいました。
僕は職人の父の元に生まれ、40年間ずっと父の仕事を見てきました。
いつもお思うことはこの技術をどうにか今のマーケットで生かせないか。どうにかして職人技の価値を見いだせないか。
考えています。
好きなんですよ。職人技、そして伝統のもの、ワザが。
そしてその伝統的な技法で作るふすま紙の仕事を続ける大場くんに頑張ってほしい!!
だから、、これから一緒に新しいもの、ことをスタートさせます。
チョットづつかもしれませんが、なが~く歴史をつなげていければ本当に嬉しいコトですよね。
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