久しぶりに「お部屋をぜひ見学したい!」という大家さんが見学に来ていただいたので、1時間ほどお話しをしました。最近個別にお話しする機会が少なかったためでしょうか。とても有意義な時間だったような気がします。

やはり話の中心は空室が長期化して困っていると言うことでした。お写真をお持ちだったので見せていただきました。至って普通の1DK。ロケーションも悪くはない。お家賃も、うん、妥当。しかし決まらないようです。

僕が感じたこと。一つです。「個性がない。」でした。

もちろんきれいにお掃除して、きれいな写真が並べてある広告でした。でも個性がない。僕はお部屋は人と同じで「個性=魅力」と考えます。普通が悪いのではないですが、普通だとどうしても埋もれやすいと思います。個性がありすぎると場合によっては多くの方々から敬遠される。それも一つです。

ここ最近の賃貸物件は「個性があること」を重要視するべきではないかと、私は思います。

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こちらは今日見ていただいたお部屋です。カラフルなお部屋にリゾートな雰囲気をイメージしました。コチラのお部屋は実は長期空室だったお部屋で、先日無事に成約したお部屋です。僕はこのお部屋が空室の期間中、何度もディスプレイをチェンジしました。正直このお部屋は個性が強いお部屋でした。写真で見ていただいている、これでもシンプルにした方です。

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ソファーの位置もいろいろ動かした結果、キッチンの横という普通じゃない配置で成約しました。

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観葉植物もまさかの畳の上という配置。

長期空室の期間中にいろいろ勉強させていただいた結果、ご入居いただける方には「この雰囲気が大好きです。出来たらこのまま住みたい!」と、非常に嬉しい言葉をいただきました。

僕はこの部屋とおつきあいしている中で「それなりの」個性ということに気がつきました。

言うと簡単ですがこの「それなりの」が難しいですよね。毎回毎回お部屋を作る際、カラーリングにしてもディスプレイにしても、必ず目的はもって行動します。あーでもないこーでもない。そう思いながらお部屋を作ります。そうやってはじめて「妥当な」つまり「それなりの」お部屋が出来ます。

今日お話しをさせていただいた大家さんもこのお部屋にびっくりされていました。こんなに色をつけちゃっていいのか。こんな個性的なディスプレイで決まるのか。そう思ったそうです。

だからこそ、「それなりの個性あるお部屋」を増やしたい。もしかしたらこれこそがイコール、「決まりやすいお部屋」なのかも、しれせんよね。

僕はそう思いました。